どうも、「無知の恥」をお送りしています、stcです。
今日は、「無知の知」という言葉をみなさんに紹介します。 20講の時点で、「次回紹介しよう」という事でしたが、ごうきさんのコメントにあった「不思議な少年」を読んでからにしようという事で、遅くなってしまいました。 「ソフィーの世界」も自宅の本棚から引っ張り出して読み直してみました。 さて、とりあえず「無知の知」についてですが、これは古代ギリシアの哲学者ソクラテスの思想であります。ソクラテスは、自分だけが「何も知らない事を知っている」と考えていたようです。 この表現分かりますか? 自分が無知である事を知っているので、自分は知識が豊富だと思い込んでいる他の人よりも、優れていると言うのです。 実際には、ソクラテスは博識ではあるのですが、それでも人間の知識には限界があります。 ですので、自分には知らない事ばかりだという事を自覚している事は、すばらしい事ですね。 私みたいな常識すらない人間にとっては、それを自覚する事など簡単なのですが、最近の識者にはこの精神が欠けている傾きも見られるように思われます。 但し、ソクラテス自身も自分の知識に自信を持っている節が見受けられ、部分的に無知を装っているという説もあるそうですが(笑 さて、歴史上の人物の紹介はこの辺にして、現代における無知の知の適用例を紹介します。 まず、あなたは新入社員です。職場では新米で、仕事に関する知識は皆無です。 そして、上司に「この仕事をやってくれ」と言われます。 そして、上司に「分からない事があったら、何でも聞いてくれ」と言われます。 あなたは、自分の出来る範囲でその仕事を仕上げようとします。 途中で、上司に「分からない事はない?」と聞かれます。 あなたは、「大丈夫です。」と答えます。 上司は不安げながらも、自分の仕事に戻ります。 何故、あなたは「大丈夫です」と答えるのか。 それは、あなたが「何が分からないか、分からない」状態だからです。 「分からない所がない」=「大丈夫」となるのです。 当然、自信を持っている訳ではないので、上司に「本当に大丈夫なんだよね?」と念を押されると、曖昧な返事をせざるをえません。 「自分は、ちゃんと分からないところは上司に聞く」という人は、きっと無知の知を実践しているのでしょう。素晴らしい事だと思います! 「自分は無知である」という事を自覚する事は、非常に難しい事だと思います。 どんな天才でも、知らない事の方が圧倒的に多いのです。 それを肝に銘じて、恥をかく前に、分からない事は分からないと素直に言いましょう!
by satoc_555
| 2005-04-18 12:21
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