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第27講 靖国神社?
順調に更新しております、stcです。
本当は簿記やらなきゃなんだけど・・(汗

今日は、反日感情を煽っている、靖国神社参拝とはいったい何なのか。
それをご紹介しますよ。

昔から、神社というものは、そこに宿る神様を祀(まつ)るためにたてられました。
しかし、靖国神社は、1869年に「天皇と国家のために死んだ戦没者を軍神として祀る軍事的宗教施設」という性格のもとにたてられました。

これを、「戦争犠牲者を悼(いた)むための場所」と言えば聞こえがいいかもしれませんが、本質は「国家による戦争で戦死した軍人を、国家の英雄として祭祀すること」でしょう。つまりこれは、「あー、お国のために死んでいった靖国神社の神様たちは偉いな~、みんなも見習えよー」みたいなテンションですよ。

また、余談ですが、空襲などで犠牲になった一般国民は祀られません。
さらに、軍人であっても戦って死んだのではなく病気で死んだ場合は、「特別措置」として天皇のお恵みをもって神さまに祀られます。つまり、弾に撃たれて死ぬのとは、差別されています。

そして、ここが問題の一つになっているのですが、A級戦犯の人達も祀られているのです。

はい、「A級戦犯?」って人が多いようですね、解説しますよー!
A級戦犯とは、極東国際軍事裁判所憲章によると、
「平和に対する罪。 すなわち、侵略戦争もしくは国際条約、協定もしくは誓約に違反する戦争の計画、準備、開始もしくは遂行、叉はこれらの各行為のいずれかの達成を目的とする共通の計画もしくは共同謀議への参加した者」
と書いてありますが、簡単に言うと一般的に「太平洋戦争において侵略政策の指導的役割を果たした者」と受け取られているようですね。
一応誤解のないように言っておくと、B・C級戦犯というのも存在しますが、決して罪が重いからAだとか軽いからCだとか、そういう意味ではありません。ただの、分類としてABCです。

つまり、靖国神社に参拝する事は、戦争を進めた責任者が祀られている神社に参拝する事であり、過去の日本の侵略を認める事につながると言う訳ですね。
これに対し、小泉首相は「戦没者の命を悲しみ、惜しむ事に何の問題があるのか」と言ってケンカになっているという構図です。

もう一つ、日本の憲法には「政教分離」という原則があります。

はい、「政教分離?」って人が多いみたいですね、解説しますよー!
政教分離とは、日本国憲法によると、
「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」
「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」
と書いてありますが、簡単に言うと「政治と宗教の関係を切る事」です。

これを考えると、首相という立場の小泉純一郎という人間が、靖国神社という宗教施設に参拝していいものかという問題が生まれます。
これが、「公式参拝」か「私的参拝」かっていう話です。

結論を言うと、首相が靖国神社に参拝するのは、憲法に違反するという判決が裁判所からでています。「国のトップが、特定の宗教をひいきすんじゃねえ」って事です。
そして、小泉首相は、国のトップではなく、一人の国民として参拝を続ける意向を示しています。

これがまた、非難されまくる事になっているのですが、いったい小泉さんはどうすればいいのでしょうか?続きはみなさんで考えましょう!
by satoc_555 | 2005-05-12 17:53
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